NOTE

忘備録的なイベント、セミナー参加レポート

Adobe Symposium 2018参加レポート

Adobe Symposiumのキーノートに参加してきました。
Adobe Symposiumはアドビ社単独の大規模なイベントです。
今年は5,000人超の申込があったとか。(すごい)
※参考までに、マルケト4,000人、コンカー3,000人規模でした(昨年)。
 
参加の目的は、最近のマーケ動向と大規模イベントの市場調査です。
 
Adobe Symposium 2018
https://www.adobe-symposium.jp/
 
 
アドビ社は、クリエイティブ業界で知らない人はいないAdobe Illustratorなどのデザインソフトを提供している企業です。
5年ほど前に、そのツール群もパッケージからサブスクリプション型に一新するなどビジネスモデルを転換しており、ここ1、2年はマーケティングプラットフォーマーとしても定着してきています。
 
なぜそんな転換をしているのかというと、ナラヤンCEO曰く「現状維持は戦略ではない」とのことで、
テクノロジーの進化による新しい消費体験に対応すべく、アドビ社ほど成功した企業ですが、変革を続けているとのことでした。
 
現在アドビ社は、エクスペリエンスビジネスをミッションとしています。
顧客に「プロダクト」を提供するのではなく、エンドユーザーにとっての「エクスペリエンス(すばらしい顧客体験)」を顧客が提供できるように、プラットフォーマーとしてマーケティング関連の
ツールやデータ分析、クリエイティブツールを統合して提供しています。
実際に、クリエイティブを理解するAIを開発し(Adobe Sensei)「Adobe Experience Cloud」上でツール間をまたがって機械学習し、アートとサイエンスを繋げるなどアドビ社ならではです。
 
 
最近のマーケティング動向(デジタルマーケ)としては、デジタルもリアルもチャネルをまたがった顧客行動をリアルタイムで理解し、最適な情報を瞬時に提供することが求められているとのことでした。
デジタル越しでもFace to Faceの対応と同じレベルが目標とのこと。
そのためには、データツール間のシームレスな連携が必要で、アドビ社もマイクロソフトと提携強化しているとのことです。
 
所感ですが、ITサービス企業の傾向として、「プラットフォーム化」するか、「コンサル化」するか、二極化が進んでいるように感じました。

 

ストリーミング配信もしていたので、ご興味あればどうぞ。(2Hあります)
https://www.youtube.com/watch?v=O74RdBnr2bI&feature=youtu.be

 

INEVITABLE ja night - #3 参加レポート

Googleのイベントに参加したのでレポート。

 

INEVITABLE ja night - “インターネットの次にくるもの” クラウドとモバイルが加速するキャッシュレス社会への不可避な流れ
https://cloudplatformonline.com/inevitable-ja-night-3.html


前回AIのときはサテライト会場ありなど、参加数多めの印象だったが、今回は1会場、8割くらい埋まってたかな。
挙手によると参加者は金融関係少なめ、ITサービス運営の方が多かった。
なので、キャッシュレス化でユーザー体験がどう変わるのかが知りたくて参加という方が大半って感じ。
Google Payの登場に合わせてのイベントなので、キャッシュレスでも仮想通貨やブロックチェーンの話はほとんどなし。



「日本でのキャッシュレスへの潮流は不可避か?」
ONE PAY の山内さんとパラレルワーカーの小島さんの対談

・自己紹介
山内さんは、現在16歳。12歳から数々のスタートアップに参加。
きっかけは某50億くらい調達してる会社の社長から誘われてとのこと。
若いというのはアドバンテージだったって。

・ONE PAYとは
アプリダウンロードするだけで自分たちが商店主になってクレジットカード決済できるようになるサービス。
田舎の八百屋、個人タクシー、シェアハウスの家賃の回収などに利用されている。
シェアハウスなど新しい使い方が多いと思って作ったが八百屋が使ってる、面白い流れだと山内さん。

・キャッシュレスにまつわる世界の流れ
世界的に紙幣、コインの廃止が進む。インドで高額紙幣が廃止とかニュース。
高額紙幣はマネーロンダリングに使われやすいので政府が嫌がる。コインは作るのにコストがかかるから嫌がる。

中国はキャッシュレス先進国
アリペイ→まとまったお金を払うとき
ウィーチャットペイ→UIに楽しさ、個人間の支払い
こういうサービスは便利だとあっという間に広がる。

Google Pay、Apple Pay
手持ちの端末が決済機になる。スマホ以外持ち歩かなくていい。

無人レジ
バックエンドの作業、オペレーションコスト下がる。
現金だと数百万単位でお釣りの準備が必要だからね。

Amazon Go
UX良い、欲しいもの取って店出るだけでいい。
会員に紐付いてるからリファンドできる。それすごい。

事前決済はCtoCに向いてる UberLyft
キャッシュレスは合理性だけじゃなくてユーザー体験高めるのに良い。
シェアリングエコノミーは、事前決済の技術がなかったら広がらない。

日本では1万円札が流通してる
経済規模の割に現金でやり取りすることが多い。
日本は現金の方が便利だからかな、キャッシュレスにならない理由はそのUXにあるだろう。
タクシーとか少額決済のとき「カードでいいですか?」聞いてしまうもんね、と小島さん。

セブン銀行
事前決済増えると業績に営業する。
ATMで引き出す、とかトランザクションビジネスやってるところはリスクと思ってる。

これが、今の流れ。

・キャッシュレス化が遅いとどうなる
日本はいろんなビジネスが現金を中心に回るように最適化されている。
だからGDP成長するけどお金の動きのデータ化、各事業所がとってない。
(山内さん)トラッカブルな世界を作りたい。

キャッシュレス化が遅いとトラックできない、わかんないところで流通するから、税金が取れないから増税になる。
現金の流れをトラックできてたら税金とれる、国として良いはずなんだけど、と山内さん。

個人にフォーカスすると、現金取られたら終わり。

グローバルでは各国違う通貨、現金使ってる国取り残される。
日本人相手は現金便利通用するけど
海外からきた旅行客不便。
GDP上げようとするならキャッシュレス対応してないのは不合理。
日本に来る外国人旅行者、今はもうマジョリティ。現金しか使えない日本おもてなし悪い、となってリピートしなくなるのかもしれない。
インバウンドビジネスでキャッシュレス化してないとつらい、と小島さん。

・ONE PAYのテクノロジースタッフ
UXにフォーカスしたサービスづくり、ものを売る方の体験を重視している、と山内さん。
全員コードが書ける、内デザイン1人とのこと。

ONE PAYみたいなサービス誰もが作れると思う、と山内さん。
でも、コンペティターは現金だから、サービスを広げるなら同じフィールドでやる人は一緒にやろう。
オールドエコノミーが敵だ。

・仮想通貨と決済の関係
参加者の内、仮想通貨持ってる人結構いた。

決済に使うには増減激しすぎる。
ビットコイン同士ならいいけど、日本円で受け取りたい場合は難しい。
現実的ではない、ビットコインで決済はない。
トランザクション膨大になってしまうと手数料高い、数億円の大口ならおすすめかな。

Stripeは決済手段としてビットコインやめる。
メルカリは仮想通貨決済でもビットコインとは言ってないんじゃ?
Stripeがビットコイン決済やめたのは決済まで時間かかるからUXの提供できないから。

まだそんなに規模大きくない仮想通貨ならアリ。
リップルとかね。
ブロックチェーン100%でなく、中央集権的な役割するところある。

今は、決済というより資産として持っている人多い。

・AIと決済の関係
ONE PAYでマシンラーニング。不正利用を防ぐパターン学習させてトランザクション貸金をAIが判断。
ONE PAYが東京で流通80%になったら、取引量が多くなれば、トランザクションデータもってることによるマネタイズできる、と山内さん。

・質問
Q現金との対決、日本は金融機関が強い、為替銀行が独占、既存の金融とのリレーションシップは?
A資金移動業法律とか、給与振込口座は銀行でないといけないとかあるしね。
現金いらないとは言え、ATMのネットワークとかとの協力、準備している。
デジタルで流通する決済の量をかえたいってこと。

Qもし、買収されるとしたら条件は?
A自分たちでキャッシュレスな世の中を作りたい。
この会社のプラットフォームの上に乗った方が伸びると思ったらOK。
やりたいのはキャッシュレス社会の実現だからね。



Google のペイメントの考え方と "Google Pay" の展開について」
GoogleのWebの人えーじさん

Google Payとは
Google のこれまでの支払いサービスをまとめるサービス、分散集約した。
ポイントやお得情報を受け取るアプリ。
スマホにクレカ乗せてお店で払える。
スマホ拾った人はカード番号見れない、認証しないと使えない、保存された情報生情報じゃない、とか一時的なカード情報だからセキュリティ高い。
トークナイズドカード

全世界で10億人Chromeユーザー、全世界で20億人Androidユーザー、ユーザーの皆さんがお金を払いたいときクレカではらう、それがGoogleのIDにすでにひもづいているクレカ情報は膨大。

ファーストパーティの支払い広がる。
サードパーティの提供会社も使ってよりよいユーザー体験広げる。
カード登録不要。すでにID紐付いてるから、取引発生するところでどこでも使えるようにしたい。
ブラウザもChrome以外でも。面のないプロダクトでも使えるように。
Android Payは国の制約あるけど、Google Payはあらゆる国で使える、すでにクレカ紐付いてるから。
Google Assistantでも追加の実装不要で使える。

ECサイトでチェックアウト脱落の数減らすだけで随分変わる、離脱理由はフォームだ。入力しんどいからね。
モバイル上で完了してくれない、だって120タップくらいかかる。
アカウント選択すればプライベート/仕事用で決済変えられる、住所はgoogleアカウントに紐付いてるし。
ステップ数減らせばCVレート上がるよ。

簡単なAPIを提供、手数料なし。

(デモ)非常にスムーズなUX

ガートナー調査20年には30%画面なくなる。買い物を声だけで行うことができるようになる。

・質問
Q googleアカウントを使いたくない人には?
AペイメントリクエスAPI、ウェブ標準。
サードパーティのどのアプリでも似たような体験できるように。
Google Payを呼ぶボタン2個用意している、専用とサードパーティ用と。

QあくまでフォームのUX部分だけ?決済代行業者は必要?
Aはい。今は

Q将来的に決済代行業予定は?
Aノーコメント

Q非対面の話ばかりだったがGoogle Payの対面の取り組みは?
Aノーコメント

Q Google Pay今のタイミングで出てきた理由は?背景は
A技術が進むオフラインでのペイメント解決したい。
トークナイズドカードの登場が大きく関与。スマホにクレカ乗せて支払いね。
アップルはApple Pay、GoogleAndroid Pay。
全てのユーザーに使ってもらうのは難しい。でも、Googleが数多くのユーザー抱えているのでできる。
モバイルECで購入増えた背景もある。
アプリで解決できないからね。

Q Google Pay使えるようになるメリットは?
AmazonとかのWEBフォームでも以前入力したフォーム記憶されてるけど?
ウェブの標準化の流れ、支払い方法を一つにする集約する。
AmazonAmazonペイメントあるけど、サードパーティつかって決済してる。
作る側は、あらゆる支払いで新しく実装する必要があるけど、ウェブ作ってる人からするとGoogle Payなら支払い作るの楽になる実装。
クレカ情報を自分とこでDBで保存するよりセキュア。



「オンライン決済の裏側 — 安全・安心を支えるテクノロジー
Stripeのダニエルさん

・背景
オフラインがオンラインになっただけではなくオンラインも伸びてる。
ペイアウトだけだなくペイインも。

・Stripeとは
機械学習に基づいた不正決済の発見。海外ではすでに。
売上一部手数料もらうビジネス。
不正理由を教えてくれる、複雑なルールで人間チェックとか。
決済と不正検知が同じダッシュボードでできる。

会場でもストライプ使ってる方そこそこいた。



「CtoCマーケットプレイスを成長させる決済の仕組み」
スペースマーケットの柿木さん

キャッシュレスはユーザーにとってメリットしかない。

TUNA会#2 参加レポート

マーケター交流会に参加しまして、交流会自体は100名くらい参加でフリーもいれば大手に在籍されている方もいる感じ、20代半ば~30代が多い印象。ラフな集まりでした。

 

中でもビズリーチのプロダクト開発の担当の方がデジタルマーケターのキャリアの積み方についてLT登壇されていた内容に共感しました。
(自分もがんばろと思った次第で)

 

■デジタルマーケターが活躍できる環境

1. 権限が与えられる=失敗できる

2. マーケティング予算が多い=マーケティング思考

3. 社内にエンジニアデザイナーがいる

4. 会社として生産性改善を重要視している

 

■デジタルマーケターが進む道

・企業のデジタルトランスフォーメーションを推進できる人物

・武器はデジタルリテラシーとツールを使いこなす力

・生産性向上とITは国家課題

マーケティングから経営を変えて行く

 

■重要なこと

1. 各業界のトップ、先進企業と働く

・売上、営業利益ともに申し分ない会社

・非連続な成長を目指す会社、ITを使って変革し続ける企業

2. ひとりじゃ無理。同じ思いのみんなと働く

・組織の方向性と自分が進みたい方向が近いこと

・良い風土、挨拶、笑顔、謙虚、腕組みしない、外的思考 

Web担当者Forumミーティング 参加レポート

大企業オウンドメディアのカンファレンスに参加してきましたので内容について共有いたします。

Web担当者Forumミーティング
https://webtan.impress.co.jp/events/201711

大企業のオウンドメディア「0→1」その企画、運用、
チーム運営の試行錯誤すべて見せます!
株式会社クレディセゾン
営業企画部 プロモーション戦略グループ
栗田 宏美 氏


登壇者の栗田さんは、オウンドメディアを会社の経営課題から捉え、メディアのコンテンツに限らず、必要ならば制度まで変え、様々な人を巻き込み、協力を得て推進してこられたとのこと。

大変熱い思いを持った女性で、広告会社から転職3年という自分と似た立場も相まって、個人的には共感ポイントがたくさんありました。

 

2日目追加

 

①デジタルマーケは死屍累々~簡単データサイエンスで切り抜けろ~
②フルファネルで活用する!Facebookダイナミック広告と
Instagramの最新トレンドとデータフィード・タグ活用術
③データ活用で顧客体験を改善する新手法~デジタル行動観察の効果と成功事例


相関分析でデータ分析した気にならず、因果関係を導き出さないとなんの施策も打てないよ、というメッセージを言うために、ビッグデータ処理のために高いストレージ買わされてる、とか、ロジカルシンキングはデータサイエンスの敵だとか、相変わらずというと失礼ですが、IT屋をチクチク刺すのが上手でニヤッとしてしまいました。
(会場はWeb関係の方がほとんどだというのに)
本来マーケティングにお金使うべきなのに、とりあえずデータ集める、とりあえず分析する、にお金を使いすぎな企業が多すぎるよとのこと。
だから賢くデータ分析しましょう、とデータビークルのサービスをちょっとだけ紹介されてました。

ついつい私自身も定量データから相関分析に頼りがちになるのですが、

ビービットのセッションでデジタルデータからの定性的な行動分析の手法について聴けたので、これはすぐに実践しようと思います。


FBのダイナミック広告は、自分の広告知識のアップデートのために
聞きましたが、あまり役立たず。
それよりも、FBのターゲティングの精度が飛躍的に向上しているのは
AIの画像認識が相当優れているんだな、という方に意識が向きました。
性別のターゲティング精度は90%超えるそうです。
検索の場合、未だに40%くらい性別不明なのに。(AdWordsの体感では)

INEVITABLE ja night 参加レポート

Google Cloudのイベントに参加してきました。


INEVITABLE ja night
AI とビジネスに起こる不可避な流れ
https://cloudplatformonline.com/inevitable-ja-night-2.html


募集200名MAXが満席でサテライト会場ができていたようです。
AIがテーマですが、意外にも参加者はスタートアップがパラパラで大企業(?)のほうが断然多かったです。
リアルにビジネスでAIを利用している、と手を上げた方のほうが少なく参加者の中では、まだまだ活用は進んでいない様子でした。


■INEVITABLE 対談
「ゲームチェンジャーか、バズワードか。AI、機械学習のビジネスインパクトを探る」
をテーマにgumiの國光氏と、JAWS - UGの創始者 小島氏による対談。
AIは手段であって目的ではない、AIを使って何かをするのではなく、解決すべき課題を明確にしてその解決策として適切なAIを活用するAIを使うことが目的化してはいけない、とのこと。
また、誰もがマイノリティ・リポートやアイアンマンなどで音声認識とハンドジェスチャーの未来がくることはすでに知っているし想像ついている、なのに今それをビジネスにせず、ダメな点や不満ばかり上げていてはこれからのウェブ3.0時代(1.0PC→2.0スマホ→3.0ARグラス)、すぐに淘汰される側になるとも言われていました。(時代は繰り返すやつですね)

■Tensorflow
グーグルが提供している機械学習のためのオープンソースの紹介です。
これをGoogleCloudMLEngineに乗せたら最強だよって内容です。

■Rettyにおける機械学習の活用事例
■低コストでサービスに組み込む機械学習事例(Tunnel)
課題があるからAIで解決できないかやってみる、と、さっと作って検証しているのが印象的です。
ディープラーニングをイチから、は安易に手は出せませんが(そこはGoogleとか巨人に任せましょう)誰でも使えるGoogleAPIから遊んでみるのが良いかもです。

今のAIでどこまでできるのか知っておくことは、これからのサービスを考える上でとても重要ですね。
概念だけじゃなく、もっと触れて知っておかなければいけないなぁと自戒を込めて感じました。

デジタルマーケティングEXPO 参加レポート

Japan IT Weekにてデジタルマーケティング最新動向の
カンファレンスを聞いてきましたので内容について共有します。

3名から世界の事例を交えてお話を伺いました。
AIを活用して最適な顧客体験を提供するなど興味深い内容でした。
お手すきのときにどうぞ。

===

デジタルマーケティング成功への道のり
日本オラクル(株)
常務執行役員 マーケティング本部長
チャールズ・ニキエル氏

awareness/demand gen/value
マーケティング指標はROIになりつつある
return on momentum モメンタムを創り出す
・always on digital
・campaigns
・events
・rolling PR
マーケティング活動において4つの柱を強調させること
smarketing is HERE セールスとマーケティングが融合する
チーフグロースオフィサーにマーケティングとセールスの結果を報告する企業が出てきた
ソートリーダーシップを確立できればマーケターとして成功した証だ

===

AIで変革するマーケティング
日本アイ・ビー・エム(株)
グローバル・ビジネス・サービス事業本部 インタラクティブ エクスペリエンス事業 事業部長
工藤 晶氏

IBMではAIをaugmented intelligenceと言っている
予測的分析/認知的分析

■個客を理解する
ワトソンパーソナリティインサイト
 テキストの文章から、性格、価値観、欲求を数値化する
 ビッグファイブ/欲求/価値を細かく
 トランプの発言を分析した(性格当たってた)
・コグニティブドレス
 ツイート分析して花びらの色が変わるドレス
 トーンアナライザー
 リアルタイム分析
レッドブルのアスリートを人気者に
 過激さを抑えたほうがいいとか
・CM見た人のツイッターを分析して
 朝昼夜に分けてペルソナ分析
 結果からターゲットカテゴリを修正して
 本当のお客様のデータからサイコグラフィック

■個客と対話する
チャットボット
・ノースフェイス
 チャットで会話しながら提案していく
 こういうのほしい、ここにいく、そこからお客様の好みを認識していく
・メイシーズ
 アプリ上でチャット、これってどこにあるの、いくらなの、
 自然言語で尋ねることができる
キャンベルスープ
 シェフワトソンがこういう料理はいかが?
 キャンベルスープのこれ使えば、近くのここで買える提案
日本航空
 マカナちゃんアプリのチャット
 子供いるハワイどうしたらいい、レストランはとか
 トリップアドバイザーのページを提案してくれる
 ツイッター登録するとあなたの性格、8つ分類し、
 それに合わせたリコメンドをしてくれる
・ゼネラルモータース
 車のダッシュボードにAI
 いつものコーヒーいかが?注文までできる、
 支払いも、お店に着く頃ちょうどコーヒーできてる
 冒険したい性格なら学習して新しい提案とか
・空色
 会話しながら商品選ぶ、一つ選んだらそれに合うもの提示する
 http://www.ok-sky.jp/

■計画し、行動を最適化する
CXA(カスタマーエクスペリエンスアナリティクス)
機械学習によってプログラマティック広告の入札の最適化
前日の夕方までのデータを読み込んで、数理モデルと履歴情報を機械学習、予測して、買い付けを行う
人間の手を煩わせないでできるようになりつつある

AIどう使いこなす?ノウハウを貯める
・意思感情ない
 →クリエイティブは人間の仕事
・初期学習が必要
 →コーパスの構築と教育の仕方の習得
ビッグデータの蓄積
 →大量データを収集、蓄積する仕組み

ワトソン一部無料で使えるようになった

===

マーケティングを経営ごとに。デジタルでビジネスを加速する。
~顧客体験をビジネスの中心に据えた、これからのマーケティングのあり方~
アドビ システムズ(株)
代表取締役社長
佐分利 ユージン氏

テクノロジーによって企業と顧客の関係が変わってきてる
コミュニケーションのパワーバランスが変わってきた
これまで伝統的な広告がコミュニケーションだった
今はEC行ってまっさきに口コミ見る

(自身の体験)先日ウーバー使ってテスラに乗車した
パートタイムの運転手が自動運転試したりデモしてくれる体験をした
企業メッセージではなく利用者から知った

ジャパンタクシー
 降りる時支払いをQRコード読み取って完了
エアビーアンドビー
 個客体験に集中
 旅行先の体験サービスを提供している
 マリオットホテルも同様のサービスを展開し始めた、対抗かな

Adobeが実施している日本国内消費者動向調査
 銀行のサービスを選ぶ理由
 金利が有利
 オンラインサービス使いやすい
  同じくらいの%で選ばれている

・バックオフィスの波
・フロントオフィスの波
 90年代は従業員の生産性をいかにあげるか
・エクスペリエンスビジネスの波
 これからは個客体験を最適化していくか

■個客体験をビジネスの中心に
・わたしを知り尊重してほしい
・わかりやすい一つのメッセージを伝えてほしい
一貫性がないのが大企業
・テクノロジーを意識させないでほしい
・全ての接点で喜ばせてほしい
企業都合多い、時間のかかるアンケートや難しい質問は×
お客様を喜ばせる、バランス大事

■スタートラインはコンテクスト
・お客様が置かれている背景
 立場、状況、タイミング
・体験を想像するデザイン
 美しいコンテンツとデータサイエンス
・体験を決定づける1000分の1秒
 情報に忙殺されているからタイミングが重要
・変革を起こすインテグレーション
 組織間、人、社内のプロセスも重要
 KPIの共有、顧客満足度を共有する

世界を変えるデジタル体験を
 ※Adobeのミッションステートメント

Branded Shorts セミナー 参加レポート

先日ブランデッド動画のセミナーに行ってきましたので、
内容について共有します。

※今回のは講演者の一人語りかつ
クリエイティブ思考寄りなので、
動画を使った手法の解説ではありませんが、
すこーし左脳で考えたらいろんなものが面白くなるよって内容でしたので
お時間あるときに気分転換のつもりでお読みくださいませ。


Branded Shorts セミナー
高崎卓馬 氏
電通 エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター、CMプランナー
http://shortshorts.org/2017/autumn/ja/program/branded.php

※ブランデッドショートとは?
http://brandedshorts.jp/2017/index.html
デジタル時代のコミュニケーションの多様性から
企業のマーケティング活動におけるブランディング手法のひとつとして注目されています
(手法としては主にBtoCで注目されていますが、
 個人的にはそこに限ったことではないと思っています)

講演内容メモ:
ブランデッドショートムービーの可能性
 広告人は絵面にとりあえず商品を出せばどうにかなると思っている(高崎氏自身)
 映画監督は何もないところから作る ここが違う

初めに余談
「課外授業 ようこそ先輩」のすごい考え方
 自分の仕事を小学生に説明しに行くというNHKの番組
 高いスキルが必要、自分の仕事を理解してないと子供に説明できないから
 もし小学生4年に自分の仕事のことを説明できるだろうか?
 番組例
 ・川崎徹さんの授業
  自己紹介してください、という内容
  小学生に順番にやらせると、お互い知ってる顔どうしだからつまらないおもしろくない
  ところが傘を渡してみる、パタパタしながら同じ自己紹介を言わせてみる
  そうしたらみんな爆笑する 川崎さんはこれが広告だ、と言った
  でも、広告かな?時代でもあるんだよね、商品を説明すれば良い時代でもあったから
  ※川崎さんは1980年代に活躍したCMライター
 ・仲畑貴志さんの授業
  腐ったトマトをほめてごらん、という内容
  肥料にする、罰ゲームにつかうなど意見が出た
  欠点を長所に置き換えるという、ものの視点
  じゃあ、自分の写真を見せて欠点をつけてあげるよ
  今後人生いろいろあるかもしれない
  でも、ここでつけられた欠点は後々生きてる支えになる
  つまりモチベーションを与える
  中畑さんは、自分の授業の時間を
  子どもたちにとっていかに有意義な時間にさせるかということをやった
  子供たちが生きてく糧を与えた、これってすごい
  ※中畑さんも1980年代に活躍したコピーライター
  ※ちなみに、同時代は広告全盛期で糸井重里ら有名コピーライターを産んだ時代
 ・飯野賢治さんの授業
  10人くらいでマスゲームをつくる、という内容
  ゲームとは制約をつくることだ
  優れたゲームは運と能力とのバランスがとれている
  例えば野球 イチローですら打てない弾もあるだから面白い
  ※飯野さんはすごいゲームクリエイター
 ↓
 自分の仕事について日頃から考えよう、子供に説明できるくらい

(高崎さんの仕事、CMプランナーには)
常に二つのクライアントがいる
「企業」と「広告」
「売れる」と「面白い」
 広告は面白くないといけないけど売れなきゃダメ 面白くて売れるものを作る
 "広告というツール"を作る、これを企業が認識するには
 自分の考えたことを、これだと面白いだけだ、これだと売れるだけだ、と疑い続ける

変化を自分で言語化しておく
 (娘がテレビを見ていたと思ったらスマホで前週のドラマを見てた、
 テレビを見る姿勢が変化している)
 なぜテレビ見なくてスマホ
 これを言語化して使えるようにしておく必要があると思った

あるウェブ動画がCMとして炎上した
 ウェブ動画がたたかれたのに
 記事になったときにはCMがけしからんと掲載された
 世の中WebもCMも動画に線引きがなくなった
 ウェブだからさ〜って軽くやってるのはダメだね
 見る人は映像として認識してどちらも並列で見てる
 つまり人がデバイスを気にしなくなってる
 これ、どう炎上を切り返したか
 あるWeb動画)エーザイのCMチョコラBB
 「バカが多くて疲れません?」炎上→「おりこうが多くて疲れません?」
 https://www.youtube.com/watch?v=stPrSWJuibw
 https://www.youtube.com/watch?v=Y5hS8Ppmesw
 ほら、面白い挽回の仕方があるんじゃない?

それからたとえば新聞
 新聞といえばテレビ欄
 地デジが始まって新聞のとなりにリモコンを置く必要がなくなった
 家の中の定位置に新聞がなくなった
 復活しようとするなら、今度は人生の中での新聞の定位置をみつけなきゃダメだよね

無意識の寄り(アップ)が増えている
 CMは大画面で見ると編集が早くて疲れる
 今はパソコンで動画の編集チェックするのが普通
 だから無意識にロングショットが減りアップが増える
 だって画面が小さいからそうなっちゃう
 とくに若い人が作るとそうなりやすい、デバイスの変化で
 その感覚を自覚しておく、今自分が寄るべきかなど考える
 例えば、ロバートデニー
 CMでキャスティングしたが、目だけ動かして演技
 だって普段でっかいスクリーンで仕事してるから 目の演技で画ができる
 https://www.youtube.com/watch?v=QASZ4mFewgg
 そういうセンサー持っておくこと、自分で言語化しておくこと
 
テレビを使う意義 ウェブにない価値
 テレビって自分以外の人も観てる感がある
 同時視聴感 単なる視聴数以上の価値なんじゃないか
 Webみたいに自分しか見ていないと思ってしまう意識とは違う
 カンヌで見たら興奮した作品が家のテレビで見たらあれ?ってなる
 同じものでも見る場って大事
 映像の意味合いを感じるセンサー持ってたほうがいい

たとえば映画とドラマ
 テレビは目を離しながら見るのでそのシーンを説明しないといけない
 映画はずーっと見てる
 ところがNetflixは1対1の関係で見る動画だからまた違う
 それらが、どうして違うのかなぜ違うのか考えて
 一回目を離しながら見るものがある なら、どう対処するか考えよう

人間について
 自分が先にコレいい!って言いたいからシェアする
 (読めない漢字)あれなんて読むんだ?ってシェアされる
 結局それが人間じゃん 普遍に近づいたものは時代を超える
 人間って面白いものだけを探してる
 それを待ってる人間と待てない人間がいるだけで
 人間って変わらない
 2時間で人の心を動かすのが映画
 ドラマは数話で人の心を動かす
 でも、感動するってことは変わらないよね

携帯で映画を見る
 ドコモのdTVという携帯動画の提案のとき
 (携帯でオリジナルドラマ等が見れるサービス)
 携帯動画なんて面白くないものだと思ってた
 テレビにもドラマにもならないのが集まってると思ってた
 そこを、映画が優れていることを伝える動画としてプレゼンした
 キャスティングに映画の神様をキャスティング デニー
 下北とかで飲んでるときに松田優作デニーロだけは認める言ってたらしい
 ならこの動画には息子が最適だ
 キャスティングの真意言わないPRしないけどフィルムには出るだろう
 そういうのを込めていれば人の心は動かせる
 これ、CMだと許される(15秒30秒の世界だから)
 映画にはできない、ドラマにはできない手口
 広告は手口合戦だよ
 映画ぽいものドラマっぽいもの多いけど
 15秒30秒で鬼のように磨いてる作品もある
https://www.youtube.com/watch?v=QASZ4mFewgg

ブランデッドショート
(高崎さんが)自分がやろうとしてたことに言葉がついた
 広告要素入れたい
 ウェブで企業が作ってても絶対に見ないと言われても
 絶対面白くする

「タイムスリップ! 堀部安兵衛三井不動産レジデンシャル株式会社のCM
 映画2時間だと思ったのに30分
 それなら見るな、エンタテインメントのコンテンツと思って見てくれる
 単純に30分で面白いものを作るのではなくて映画という誤解を作っといて
 面白いものをつくる 面白そうに見せる
 輪郭を与えておくと人は見る
 https://www.youtube.com/watch?v=Phy7g13-aLo

「(au?のCMガラケー時代のテキストチャットツール?忘れた)」
 映像に制約があると抜群に面白くなる
 フリップでしか会話しない(大事なときに誤字とか)
 他では絶対にありえないシチュエーション
 ルールは企業や商品に近いといい
 ものを置き換えると面白くなる

K-19」映画のCM
 潜水艦の映画のセリフをオフィスのエレベータで再現
 CMがもってる制約の美学だ
 あったら輝くよね
 https://www.youtube.com/watch?v=pOnnGurlhMA

CMや動画って 人のココロに触れる 感情の起伏を作る
 泣く←→笑う
 驚きが心の振り子を大きくする
 予定調和が振り子を止める
 そうなると思わなかった!で振り子は大きく触れる
 世界は二軸でできてる 意図的に考えて
 どのくらい引っ張ると人でなし感がでるか考えちゃう
 予定調和をぶっ壊すため
 かならず裏切る、気持ちいい方向に
 敵は予定調和だ
 どんなメディアで出て行こうと
 鮮やかな予定調和の壊し方を求めてる

YouTubeとか6秒以内にやってターゲティングで何回も
今、企業ってそっちにシフトしちゃった
豊かなイメージなくなった 人の心の中に質の高い
だから、逆に10分とかで人の心捕まえて感動させる
コマーシャルは佐藤雅彦の時代に戻りつつある
※佐藤さんは90年代ポリンキー湖池屋スコーンなどのCMを
手掛けたクリエイティブディレクター
今、企業って伝わり方にしか興味ない
企業のいいたいこと100パーセント伝えたいっていう
今の時代これの猛者(佐藤雅彦的な人)現れたら席巻するだろうな、ハハ
これって、効率を上げてくシステム
効率ではないものって映画かも?
ブランデッドショートのカテゴリは一つのツールになるかも
じゃ、広告主にはなんていう?
つまんないものつくるかもしれない、約束できないです
でも、6秒で言いたいこと100パーセント言うって効率いい
拡散すること考え始めた拡散力の高いものがいい それで炎上が生まれた
じゃ、やんないほうがいいか?になってる、今

どんな商品でもブランデッドショート向いてるわけではない
物自体が豊かなものじゃないと商品が
たとえばウイスキーとか旅とか
豊かな体験をする場を提供して好きになってもらう
だから広告はその企業の商品でもある
6秒動画は商品じゃない看板だ
ブランデッド動画 企業が覚悟をして作ったもの
顧客とコミュニケーションをする商品なんだ
企業のビジョンとは、なんのために体をなして
ファンを増やすし、そこで働きたい若者を増やす
広告はものを売るためだけではない
息が長い企業の商品だ 人の人生を変えるかもしれない
15秒CMを20回与えることができたら価値観をずらすことができる
でも、6秒が50回なんてできないな
なら、30分1回で十分
企業自身の言葉だけでは人は動かせない
余談だけど、節つけると真似したくなる(サウンドロゴとか)
生理的なところでコミュニケーションするのが佐藤さんのやり方
人を動かす ちょっと笑う それだけでいい1日になる 人の人生をプラスにする 映像
自分のためだけにやってるものは響かない
人の笑顔作りたい
とはいえ、ブランデッドムービーは6秒CMとバランス必要
両方が人の頭の中で1個になってブランドになる