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忘備録的なイベント、セミナー参加レポート

adtech tokyo 参加レポート

広告系のカンファレンスでP&Gやダイソンなどのトップを歴任した和田さんの講演を聞いてきましたので内容について共有します。


サステイナブルなブランドを育み、ブランドを育む人を育てるために」
和田浩子氏
http://www.adtech-tokyo.com/ja/session/k4.html

解説:
ストロングなマーケティングと人材
マザーグースが好き
ジャックがいなければハウスは立たない
ハウスができたら長く続くのがいい
30年の間にいろんな変化がある
エンドユーザーにも新しいことが起きる
どんな会社にも
30年経ってもP&Gは続いている

ブランドマネジメントは手法
その時代にできる人を育てる
会社が直面している問題に対処できる人材を育てる
マーケティングとは
最終的に使う人を理解して知る、
好感を持って好きになってもらう、
使いたい、買いたい、それも継続して そうなるよう
消費者は知る→買う→使うってわけでない
例えば、車や家など 疑似体験、試供品など 体験して買う
知る→使いたいと思う→買う ビヘイビアの変化
だからお客様目線で考える ところが日本の会社は見失いがち

ブランドマネジメント
コスト利益のデータをもらい利益の責任を持つ
全ての戦略はブランドマネジャーが行う
そうやってブランドを育てる
部門間は等しい ブランドに英知を
(マルチファンクショナルチーム スライド解説)
赤いところはブランドマネジメントしてる人
広告代理店はパートナーだ
営業は、営業が売っているという意識が高いが
売り上げが立つことと消費者が使うこととは違う
ブランドマネジメントは消費者が使うまで
営業は売るところまで
※和田さんの余談:ワンピース歌舞伎好きなセリフ
 改革は形を作るだけのことではない、人の心を変えることだ

消費者の暮らしが変わってる
だからインサイトとる手法も変わる
マーケティングがうまくいくと消費者の生活がまた変わっていく
だからブランドに携わる私たちは消費者をまた理解しないと

自分たちが小さい場合、他競合のユーザーに来てもらわないと
それも自分の意思で来てくれるように、変えるに足る価値見出して

ポジショニング
今わたしはここにいる
数多あるスペースあるけど、ここにいる、ということ
ポジショニングを決定するのが怖いと言う企業が多いが
絞り込まないとマーケティングにならない
事業や製品の最初にエブリバディではだめ
買わざるを得ない人をターゲットにする
不満あるけど今ある製品では変えが効かない人
ダイソン 売れてなかった
醜く高いでかい掃除機買う人がいる アレルギーの家族がいる家庭
色々高いのあるけど試して、それでも買わざる得ない人
どんなカテゴリーでも必ずあるから見つける
製品のベネフィット決め、ブランドのキャラ決める

戦略ないと頭がないのと一緒
どんな風に進んでいくのかないと社員が付いてこない
他社やってるミートゥーみたいな戦略ではだめ
施策がうまくいけば顧客が前進する
ブランドの持ち主は一般ユーザーであり、私たち(企業)ではない

俺がいなかったらうまくいかないなんていうケースがあるがそれは属人化 よくない
成功もたらしたら部下や周りを育成してるか考えてみて
最後はみんなで崖から飛び降りるリスクを全員で負えるか
勝利への情熱をもつ
全然売れてないから人育ててる場合じゃないなんていうケースあるが バカだ
業務と人材育成は同等にやる
キャリアプランも外部へ研修制度を丸投げするのはよくない
カスタムで会社にいる上長がやる
P&Gは社内研修を全部社員がやっている

成功体験が邪魔になるなんていうけど、
本当はならない、ちゃんとそこから学べば

マーケターのリクルーティングについて、質問:
リクルーティングは人が人を見て見つける方がいい
マーケ部門は10人とかでしょ
会社がこうありたい時、人はこうあってほしい そのDNAがある人を選ぶ
マーケターは感じることのできる人、ファイナンスじゃない、
人間味のある人をとる
マーケティングの手法は変わっても人間は変わってないから
感度の高い低いあるけど人間らしい感度を持ってる人
風音においなど

P&Gのブランドの成功はなぜだと思うか、質問:
年功序列意味ない
(和田さん自身が)下から指摘言われるのは恥じゃないと思っている
なぜならエンドユーザーに対する施策に関して正解ないから
現場の知見を借りながらやる
社員の気持ちが改革されないと組織は変わらない 難しいが
どの人も育つ仕組みをつくる
P&Gでは全部の部門の目が外に向いてる
その仕組みを作るのがブランドマネジメント
P&Gの社員はブランドだ
ブランドの成功は会社の成功じゃなく社員の成功だ
建物一切無くしても社員がいれば会社は育つ それがベスト


以上、

余談ですが、当イベントは広告業界の一大イベントで、今年の全体テーマは、ガンジーの七つの社会的罪をもじって
Seven Social Wins(SinsのSを消してWに)でした。
さらに7つそれぞれWithoutからoutを消してありました。
他に有名なガンジーの名言に、見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい、というのがありますが、先日の神田さんの講演といい、デジタル時代の広告業界やマーケターは“共に”の精神を持ち率先して“Win”を作っていく人であれ、という決意表明なのかなと感じました。